November 26, 2003

ジャーナリングの予備知識

Mac Monkeyさんのところでジャーナリングのコメントが賑わっていたのですが、実のところ私自身が「ジャーナリング」の事をよく分かっていない。そこでいくつかのニュースをぐぐって覚え書き。

ZDNetの「デベロッパー:Linux How-To」に連載されているLinuxのext3ファイルシステムにおける解説ですが、とても分かり易いかったので一部引用

fsckコマンドによるメタデータのチェックは非常に時間がかかるため、数十GBのハードディスクが当たり前である現在、それを解決すべく登場したのが、ジャーナリングファイルシステムだ。

よく整理して考えてみると、不正なシャットダウン時にfsckコマンドを実行する必要があるのは、メタデータの整合性が保たれていない可能性があるからだ。

もし不正なシャットダウン時においてもメタデータの不正がないということが保証できれば、fsckコマンドを実行する必要はない。そもそもファイルシステム全体に対するメタデータの整合性のチェックをするのは無駄であり、不正なシャットダウン時には、壊れた可能性のある部分だけをチェックすればよいのではないだろうか。

そこでジャーナリングに対応したファイルシステムでは、ディスクにデータを書き込む際に、直接データを書き込むのではなくて、「ジャーナリング」(または「ログ」)と呼ばれる場所に、その操作を一旦書き込んでおく。そして、その後、本当にディスクへのデータの書き込みが完了した時点で、ジャーナリングからその操作を消す。つまりジャーナリングの領域に、これから操作する手順を書いてから、実際の操作をし、操作完了後に手順を削除するようにするのだ。

Posted by 門番 at November 26, 2003 06:26 PM | トラックバック

Trackback on "ジャーナリングの予備知識"

以下1件のトラックバックはこのページのエントリー"ジャーナリングの予備知識"を参照しています。

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» やっぱりあった>「ジャーナリング」に対する見解 by Digidesign

  • November 26, 2003 09:49 PM
  • from mMM v3.0 Topics

先日の「ProTools software 6.2.2 for G5 and Panther」 リリース時点では気がつきませんでしたが..本日、SEQUENCER NEWSさんのPro Tools BBSでのとある投稿で確認しました。やはりDigidesign社はMac OS X v 10.3:Pantherがデフォルトで推奨する「ジャーナリング」機能... [続きを読む]

Comment on "ジャーナリングの予備知識"

補足:
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/wa/showTIL?id=107249

  •   hidemaru
  • December 2, 2003 05:16 AM

こんにちは!初めまして。ジャーナリングの件でお世話になりましたmochintoshと申します。操作方法、教えていただいてありがとうございました。(^^)

あっちでは「音楽制作環境におけるジャーナリング」と言うある種偏った(?)観点で進んだ話でした。今回はそれに関するとあるデベロッパーの見解が示されたので、それを取り上げたエントリーからトラックバックさせていただきました。

今後ともよろしくお願いいたします。

Linux ext3ファイルシステムの場合だと、下記の3つのジャーナリングモードがサポートされているとのことだがMacOSXのHFS+ジャーナリングはどうなんでしょうかね?

●journal
メタデータと実際のデータの両者をジャーナリングの対象とする。不正なシャットダウン後に、一部のデータが不正に残ってしまうようなことはなく、もっとも整合性が高くなるモード。反面、すべての操作がジャーナリングの対象となるから、ディスクへの書き込み速度は遅くなる。

●ordered
メタデータのみをジャーナリングの対象とする。そして実際のデータは、メタデータを書き込む前にディスク上に書き込むように、書き込み順序を保証する。このモードでは、メタデータが不正なデータを指し示してしまうことがない。そしてメタデータはジャーナリングされるから、不正なシャットダウン後にもメタデータは正しく修復される。よって事実上、ほとんどの整合性を保てる。ただし、メタデータの書き込みは、実際のデータを書き込むまで待たされることになるから、ディスクへの書き込み速度は、やや遅くなる。

●writeback
メタデータのみをジャーナリングの対象とし、実際のデータの書き込みはジャーナリングの対象としない。このモードでは、メタデータの整合性は保てるが、実際のデータ部分が正しいことは保証しない。すなわち不正なシャットダウン後に、ファイルの一部のゴミが残る可能性がある。反面、ディスクへの書き込みは任意のタイミングで行われるため、orderedモードに比べて高速である。

http://www.zdnet.co.jp/help/howto/linux/redhat7_2_ext3/02.html

  •   hidemaru
  • November 26, 2003 06:51 PM

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