June 15, 2003

「ゲーム脳の恐怖」の恐怖

いやはや恐ろしい本である。アルファ波がでるとアホになる。らしい。

おそろしいのはこの人が医学博士の肩書きをもってる大学教授らしいということもさることながら、大学教授という権威と日本放送出版協会という権威に弱いアレな人たちが「テレビゲームは不健全ざます」と踊ることのほうか。
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ゲーム脳の恐怖 (生活人新書 036)
著者: 森 昭雄著
本体価格:660円
出版:日本放送出版協会
ISBN:4-14-088036-8

「ゲーム脳」徹底検証(「と学会」会長 SF作家 /山本弘氏)
トンデモ『ゲーム脳の恐怖』

「ゲーム脳」徹底検証(ひきこもり研究の第一人者 精神科医 /斎藤環氏)
斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖

「ゲーム脳」徹底検証(日本大学医学部・生理学教室 泰羅雅登 助教授)
日大医学部・泰羅助教授に聞く

Posted by 門番 at June 15, 2003 09:01 AM | トラックバック

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Comment on "「ゲーム脳の恐怖」の恐怖"

 私は脳に影響するのは、ゲームやメールよりも、食事ではないかと思います。「脳は理性をつかさどる、理性は犯罪を抑制する」というわけで、私は食事と犯罪について語りたいと思います。
 近年、脳の抑制が効かなくなったと見えて、凶悪犯罪が増えています。その犯人は若者だけではなく、「若いころはこんなことやらなかったろーが!」といいたいオッサンまでいる始末。この原因は、肉中心の、バランスの悪い食生活にあるのではないのでしょうか。聞けばこれを当たり前のように食っている欧米では、もっとひどい凶悪犯罪がいくらでもあるそうです。食事に続いて、犯罪まで欧米化したんでしょうか?
 しかし、粗食に過ぎるのも考え物です。「ゲーム批評」03年11月号に、戦後の少年凶悪犯罪件数を表したグラフがあるのですが、昭和35~40年ごろの件数がダントツに多いのです(私の父が昭和19年生まれなのでぴったりですね)。現在の3倍以上です。これは戦時中あるいは戦後すぐ、ロクなものが食べられない子供時代を過ごした事が原因なのではないのでしょうか。

でじ端会議室
http://www.zakzak.co.jp/gamezak/dejibata/gamenou05.html
でじ端会議室スペシャル ゲーム脳とは何か?
problem#3 養老孟司東大名誉教授が語る「脳の研究の歴史とゲームの価値観」

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「テレビゲームが脳を壊す」として話題沸騰の「ゲーム脳」理論。私たちはこの問題とどのように向き合うべきなのか? ゲーム業界団体「コンピュータエンタテインメント協会」(CESA)のアカデミー委員長で、「唯脳論」などの著書でも知られる脳学者の養老孟司東大名誉教授に話を聞いた。
■いずれゲームもやらなくなる?
養老教授は日本を代表する脳研究の第一人者だが、実はテレビゲームの大ファンだという事実は、あまり知られていない。「寝る間も惜しんでゲームをしている」という養老教授は、「ゲーム脳の恐怖」については、あまり心配していないようだ。・・・略・・・
こうした騒動について、養老教授は「テレビゲームはもちろん、遺伝子組み替え農作物などの新しいテクノロジーに関しては、どんな影響があるのかを調べるのは絶対に必要。それを妨げるようなことがあってはならない」と話す。
その一方で、「機械で測った数値をもとに、『ゲーム脳』という“事実”を認めることはできます。ただ、それをテレビゲームそのものの善悪の判断に使うのは古い価値観でしかない。とくに脳の場合、昔の常識がいまの非常識なんて事例は、山ほどある。本当にゲーム脳に取り組むのであれば、研究者は一生をかけて統計学のように研究するしか方法はない。研究対象は動物ではなく、80年も生きる人間なのですからね」と言う。  
テレビゲームと人間の関わりの研究はまだ始まったばかり。是非を問うのもいいが、研究の行方を見守る姿勢も必要だろう。・・・略・・・
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大御所 養老教授登場である。危機感と遊び心のバランスが絶妙。さすがである。

でじ端会議室
http://www.zakzak.co.jp/gamezak/dejibata/gamenou03.html
でじ端会議室スペシャル ゲーム脳とは何か?
problem#2 「海馬 脳は疲れない」の池谷裕二東大助手が解説する脳の仕組み

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森教授は「ゲーム脳」の状態を脳波のひとつである「β波」の変化で説明している。これに対し、松本則夫東大教授らとともにアルツハイマーの仕組みを解明した池谷裕二東大助手(=写真右、薬学博士)は「ゲーム脳というものをβ波の変化だけで考えるのは疑問だが、脳の構造上、ゲーム脳という状態はあり得る」と語る。

#森教授はβ波について「考え事をしたり、頭を使うような事をするとβ波がよくでる」と著書「ゲーム脳の恐怖」で語っているが、池谷助手によればβ波は必ずしもそういう性質のものではないという。「β波は雑然としているもので、普段から出ている脳波。 必ずしも思考状態を指さない」ためだ。従って、池谷助手の説明によればβ波の動きだけでゲーム脳かどうかを判断するのは疑問、ということになる。

「実は、ゲーム脳のような特定の神経回路は、歩行であってもテニスやスキーであっても、それぞれ同じようにできます。『右足の次は左足』と考えて歩く大人はいませんよね。同様に、ある動きの約束事ができると、脳の一部位である『大脳皮質』がネットワークを形成し、そのコピーを大脳基底核にある『線条体』という部位に格納します。そのコピーを使えば、思考に必要な『前頭前野』という部位を使わずに済む。それが長時間続けば、記憶を扱う部位である『海馬』を使わない痴呆症と同じような状態になる。とすれば、森教授の説はβ波関連を除けばほぼ正しい」(池谷助手)・・・略・・・
後で分かったのだが、実は池谷さんは今回の取材にピッタリだった。池谷さんは大のゲームファン。高校・大学時代にテレビゲームを楽しんでおり、「『ファミスタ』(ナムコ)は全部持ってるし『バーチャファイター』(セガ)は上手い人と対戦するために池袋まで”遠征”したこともある」ほどのゲーム歴を持っていた。

でじ端会議室
http://www.zakzak.co.jp/gamezak/dejibata/gamenou01.html
でじ端会議室スペシャル ゲーム脳とは何か?
problem#1 「ゲーム脳の恐怖」の著者、森昭雄日大教授が語る

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今回使用した脳波を計る機械は私が開発したのですが、・・・中略・・・と考えたのです」(森教授)

この「脳波を計る機械」の正式名称は、「ブレインモニタEMSー100」といって、森教授と株式会社イーオス(本社静岡県・三島市)が共同開発した機械。このページに掲載されている脳波のデータは、この機械で測定したものだ。
価格は90万円。・・・中略・・・発売目標台数は「2002年中に1000台」(関係者)。
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!!。商品売るために本書いたと疑われてもしょうがないかも。真相は・・・・

件のALL ABOUT Japan
http://allabout.co.jp/game/portablegame/
[本サイト「携帯ゲーム」は、2003年4月1日をもちまして閉鎖いたしました。
これまでご利用いただきましてありがとうございました。]

見事なヤラレっぷりを披露しています。

ALL ABOUT Japan
http://allabout.co.jp/children/ojuken/closeup/CU20021009/
でもガイド記事になってるし。

--引用--
誤解してならないのは、ゲームをしていると痴呆になるという訳ではないのです。脳全体の中で前頭前野部の活動が低下するのであって、後頭部中心の視覚系はむしろ非常に活発に働いています。痴呆患者にはこのようなことは見られません。

では何がいけないのでしょうか。多くのゲームでは画面に現れた敵を一瞬の迷いもなく退治するように、瞬間的に判断して行動しなくてはなりません。そうすると遊んでいる内に前頭前野部をバイパスして、視角野に入った情報に基づき運動野に情報を伝えるルートが強化されます。考えていては処理が遅れやられてしまうからです。これはテトリスのようなゲームでも同じです。

すると自分の行動を抑制するルートが使われず直情的に行動する、すなわち「キレる」につながります。この本の筆者はここに危機意識を持っているのです。さらに前頭前野部の働きが低下すると、考えがまとまらなくなったりボーっとしていることが多くなり、他人との協調性がなくなります。

以上のように現代の子供がキレやすいのは、多分にTVゲームの影響があるのではないでしょうか。そして男の子に切れる子が多いのも、よりゲームで遊ぶ人口が多く、かつ時間が長いためではないでしょうか。
--引用--

以上のように、、、って。
受け売りで決めつけてはいけませぬ。

NHK出版「生活人新書」で著者・森 昭雄さんに直撃インタビュー
「この本の読みどころは、ここだ!」

さすがNHK。手前味噌な、、
http://www.nhk-book.co.jp/seikatujin/02_07/intrview.html

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