2002 FIFA WORLD CUP Koria Japan
『真実の目』
WC2006『次の扉』TOP BBS
WC2002『真実の目』TOP
決勝トーナメント結果
各国の反応
韓国-ポルトガル戦 韓国-イタリア戦 韓国-スペイン戦 韓国-ドイツ戦

センタリング無効

決定的だったホアキンのセンタリングのシーン。 絶妙のセンタリングが、ラインを割ったとして判定されてしまう。見事のゴールを決めたシーンでしたが。。



■スペインも誤審の犠牲に。。

2002年6月22日(土)に行なわれたワールドカップ準々決勝スペインvs.韓国戦は、PK戦の末、韓国が勝利。アジア勢初の同大会ベスト4進出を決める。

しかし、この試合は、2ゴールが取り消されたとして、スペインの監督・選手が審判に猛抗議する後味の悪いものに。

韓国は、対ポルトガル戦、イタリア戦、そしてこのスペイン戦と微妙な判定が結果として有利に働き、勝利をものにしてきたこともあり、そうした対戦国を中心にFIFAに提訴する動きすら起き始めている。

写真は、スペインvs.韓国戦の後半3分、右サイドからのFKをバラハが頭で合わせてゴールを決めた場面。しかし、直前のファウルをとられ無効となった。

ワールドカップの審判を批判する国々のリストに、このたび新たにスペインが加わることとなった。

ホセ・アントニオ・カマーチョ監督は、22日(土)の韓国戦で「3つのゴールに無効の判定を下した」と、主審と副審に激怒していた。結局、試合は延長を終えても0-0のままでPK戦にもつれこみ、韓国がスペインを降してベスト4進出を決めている。

審判の判定に対して最初に不満を述べたのはイタリアで、ファーストステージでクロアチアに1-2で敗れた試合の後、さらには延長の末に1-2で韓国に敗れてベスト16での敗退が決まった後にも怒りをあらわにしていた。
イタリアはクロアチア戦の終盤、疑問の残る判定で2本のゴールが無効になっていた。韓国戦では延長に入ってから、FWのフランチェスコ・トッティがペナルティーエリア内でわざと倒れたとして2枚目のイエローカードを受けて退場となり、イタリアは1人少ない人数で戦わざるを得なくなった。

国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は、副審の中には「ひどい」者がいると語った。また、サッカー史上最高の選手で、サッカー界の「顔」ともいわれるペレ氏は、「審判は低レベルで非常にお粗末だ」とコメントしている。

イタリア国営放送(RAI)は、FIFAが適切な審判の任命を怠ったとして、勝ち進んでいれば得られたかもしれない収入分の賠償を求める訴訟をFIFAに対して起こす考えがあるという。

カマーチョ監督によると、イタリア、メキシコ、ポルトガル、アメリカが、審判の判定によって泣かされているとのことだ。
「審判のレベルはもっと高いと思っていた。これは準々決勝の試合なんだぞ」と、カマーチョ監督は語る。「不当に勝利を奪われたかと思うと悲しくなる」

韓国がイタリアに勝った後、FIFAに対して40万通もの抗議の電子メールが送信され、FIFAのコンピュータシステムがダウンする事態も起こった。この大会の共催国でもある韓国のスペイン戦での勝利で、これまで以上に怒りの声が高まるのではないかと危惧されている。

著名な審判のエドガルド・コデサル・メンデス氏は、「誤審は避けて通れない問題だ」と言う。コデサル氏は、今回のワールドカップの最初の56試合で下された4000余りの判定のうち、誤っていたのはごく少数であると指摘した。
「すべての判定を分析すれば、5個か6個の間違いは発見できるだろう」1990年のワールドカップ決勝戦の審判を務めた経験を持つコデサル氏は語る。「間違った判定については大騒ぎするのに、正しい判定に関しては誰も話題にしないんだ」

過去にも誤審がきっかけとなって、ビデオによるリプレーを求める声があがったこともあったが、FIFAはその提案を却下している。

11回目の出場で初のベスト4入りを狙っていたスペインは、韓国戦で後半に1回、さらに延長で1回lと、2回も韓国ゴールのネットを揺らした。

後半3分にはバラハがヘディングからゴールを決めたと思われたが、その前にスペインにファウルがあったとして認められなかった。また、延長前半には、ホアキンのパスを受けたモリエンテスが、ゴール近くからシュートを決めたように見えたが、副審はその前にボールがゴールラインを割っていたと判定。しかし、リプレーを見る限り、ボールはラインを割っていなかった。

「このような出来事が起こらないように、十分な対策がなされているものだと思っていたが、FIFAの頭の中にはそうした意識はなかったようだ」と、カマーチョ監督は語る。「こんな終わり方をする試合が多すぎる。これではサッカーのためにならないよ」
韓国光州発AP(6月23日)