2002 FIFA WORLD CUP Koria Japan
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決勝トーナメント結果
各国の反応
韓国-ポルトガル戦 韓国-イタリア戦 韓国-スペイン戦 韓国-ドイツ戦

■FIFA会長「イタリアは審判のミスの犠牲になった」

6月20日、国際サッカー連盟のブラッター会長は、イタリアは審判のミスの犠牲になった、と述べた。写真は18日の韓国戦でイタリアのトッティにレッドカードを出す審判(2002年 ロイター/Desmond Boylan)

[ローマ 20日 ロイター] 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は、イタリアは審判のミスの犠牲になったと述べ、ワールドカップ(W杯)での審判の判定を厳しく非難した。

ガゼッタ・デロ・スポルト紙が伝えた。だが、会長は一方で、FIFAが開催国の韓国に有利になるよう、何らかの働きかけを行ったとのイタリアの報道を否定。イタリアに対し、品位を持って敗北を受け入れるよう求めた。そして、審判員の選出方法について、今後は国籍ではなく能力重視で選ぶよう提案したい、との意向を明らかにした。

会長は「主審はいい働きをしていると思うが、副審が良くない。特にオフサイドの判定はひどいものだ。素晴らしいゴールを無効にするより、オフサイドのゴールを認めたほうがいいことに気づいていないようだ」と述べた。

さらに、「惜しむらくは、偶然にも数多くの審判のミスが、一つの国に対して集中してしまったこと」とイタリアに同情的なコメントを寄せた。また、論議を呼ぶトッティの退場については、「あのプレーは、PKでもダイビングでもなかった。サッカーのだいご味がわかっている審判であれば、トッティがすでに警告を受けていることに留意し、あの場面でカードを出すことはなかっただろう」と述べた。

一方、20日付のイタリア紙メッサジェロによると、この試合で主審を務めたバイロン・モレノ氏(エクアドル)は、「リプレーを見る必要もない。あれはダイビング。もう1度同じことがあったとしてもカードを出すだろう」と述べた。

■スペイン幻の2点

◆準々決勝
スペイン 0 ― 0 韓国
0―0
0―0
0―0
0―0
3PK5

スペインは不可解な判定に泣いた。後半3分、ホアキンのFKが、ゴール前の混戦へ。韓国DFに当たりゴールに吸い込まれた。先制点かと思われたが、ジャンドゥル主審は「相手を妨害した」とエルゲラの反則を取り、得点を認めなかった。

延長前半1分、ホアキンの右からのクロスをモリエンテスがヘディングで決めた場面。しかし今度はホアキンのドリブルが「ゴールラインを割っていた」と判定された。それもクロスを上げた後に副審の旗が上がる、疑問のつく裁定だった。2度の幻の得点に、カマチョ監督は「準々決勝なので、もっとレフェリーはフェアかと思っていた。試合は審判で左右されるものじゃないはず」と怒りをあらわにした。

16日のアイルランド戦で右太もも付け根を痛めたエースのラウルを欠いた。モリエンテスの1トップで臨んだ。不利な状況でも、高い個人技で韓国を圧倒した。得点とは認められなかったがゴールに入れた。しかし52年ぶりの4強はならなかった。モリエンテスは「2度も認められないなんて…。僕は親善試合の話をしてるんじゃない。これはW杯の準々決勝なんだ」と涙した。遺恨を残し、またしても優勝候補の一角が散った。

http://www.nikkansports.com/osaka/osc/p-osc-su05.html

■ジーコ「熱闘に水差す不可解な判定」

韓国は審判の力を借りなくてもベスト4の力はあった―。ジーコ氏(49=鹿島総監督)は、韓国の攻撃姿勢を称え、準決勝進出の快挙を喜びながらも、不可解な判定に怒りを表した。ポルトガル戦、イタリア戦に続いた韓国の試合での明らかなミスジャッジ。素晴らしい試合に水を差す審判レベルの低さに対する怒りは、国際サッカー連盟(FIFA)にも向けられた。

ひどすぎる審判のレベル

韓国の4強進出は、アジアのサッカーにとって、すごく意味のあることだ。120分間にわたって攻撃の姿勢を貫いた。監督の指揮も素晴らしかった。最後は4トップのような形にして、勝つために点を狙いにいった。そしてPK戦とはいえ勝ちきった。素晴らしいことだ。だが、あえて言いたいことがある。審判の判定が、あまりにひどすぎた。

はっきり言って納得いかない。私は怒りさえ覚えている。スペインは2点取っていた。どこにも反則などなかった。主審は何を見ていたのか。副審だってそうだ。明らかにオフサイドじゃないのに、オフサイドをとっていた。あれだけ、オフサイドを取られれば、スペインの攻撃はできなくなる。PK戦でスペインのキックが止められた場面も、GKは明らかに前に出ていた。やり直すべきだ。変な言い方になるが、スペインはキレずに、よく最後まで戦い抜いたと思うほどだ。

平等に見ての結論だ。前日のロナウジーニョ(ブラジル)へのレッドカードは正しかった。W杯という舞台だから、世界最高峰の大会だから言うんだ。どちらか一方に偏ったジャッジは、平等に見ている人間にとっては許し難い。韓国戦に限って不可解な判定が多い。ポルトガルは2人も退場になった。イタリアのトッティの退場もあった。イタリアがなぜ、あれだけ文句を言っているか。それは判定が明らかに間違っていたからだ。いずれも韓国が一番苦しい時間帯に退場になった。これはもう、偶然とは言えない。偶然と言っていいはずがない。

FIFAも見直さなければいけない時期に来ているのかもしれない。あくまで審判のレベルアップが第一だ。さらに、アメリカンフットボールで行われているようなビデオの活用も考えるべきだ。時間のロスにもなるが、致命的なミスがなくなる。せっかくクリーンなサッカーを心がけても、審判の判定がつまらなくしてしまう。

韓国は主審の後押しがなくても4強に入る力はあった。アジアにとって記念すべき日が、審判によって汚されたようで残念だ。

http://www.nikkansports.com/osaka/osc/p-osc-su04.html

■FIFAに抗議メール40万通

国際サッカー連盟(FIFA)のクーパー広報部長は22日、決勝トーナメント1回戦の韓国−イタリア戦後、FIFAに40万通の抗議の電子メールが殺到し、一時はメールの送受信に支障をきたしたことを明らかにした。

イタリアが1−2で敗れ、審判の判定に非難が集まったこともあり、脅迫めいた内容もあったという。

http://www.sankei.co.jp/news/020622/0622spo079.htm

■韓国−スペイン戦に「明らかな誤審」 中国・新華社

試合終了後も審判への不満を爆発させ、チームメートになだめられるスペインのエルゲラ(中央)=光州W杯競技場(共同)

中国国営通信の新華社は22日、サッカーのワールドカップ(W杯)準々決勝で強豪スペインを破った韓国の勝利を速報、「アジアサッカーの新たな突破」と強調してW杯準決勝に進出するアジアで初のチームとなったことをたたえた。

半面、後半5分と延長前半2分のスペインのゴールがそれぞれ審判員の「明らかな誤審」で無効となったなどと判定に疑問を投げかける指摘も多く、新華社電も、スペイン代表が審判員に対する不満から心理面のバランスを欠いたことで韓国の勝利につながったと伝えている。

新華社は韓国代表が前半戦でスペインに押されながら、後半戦以降は盛り返し、延長戦では「優勢に立った」と奮闘ぶりを紹介した。

中国のインターネット上では、「前半はトルコ戦の日本と同様、力が足りずに攻めきれなかったが、韓国はあきらめなかった」とする戦評もあった。(共同)

http://www.sankei.co.jp/news/020622/0622spo099.htm